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お口の話

喫煙は歯周病のリスクファクター?

よく”リスク”という言葉を聞くと思います。

歯医者での”リスク”とは、簡単に言えば「疾患のおこりやすさ」を意味します。

”リスクファクター”という用語は「その存在が疾患の発症する確率を増加させることと、

当該因子を廃除すれば発症の確立が減少することが縦断研究により証明されているもの」と定義されています。

なんとも難しそうにきこえますが、単に、関連性が疑われる要因ではなく、時間の経過とともに

その疾患が発症する確率を高めることが証明されているものに限られるわけです。

この定義からみると、歯周病において、広く捉えるといくつかのリスクファクターが考えられますが、

厳密にリスクファクターといえるのは、喫煙と糖尿病が代表的なものです。

そして、今回はその中でも喫煙に注目してみましょう。

 

タバコは当たり前ですが、「口」で吸います。

最初に煙にさらされ、そして、最も強い影響を受けるのが口の中ということになります。

タバコの煙には三大有害物質が含まれていますが、特に歯ぐきやその周りの組織に対しては

ニコチンの血管収縮作用による影響が多いといわれています。

喫煙者は歯周病の特徴である歯ぐきからの出血が少なく、一見して症状がわかりにくいことがあります。

しかし、歯を支えるための骨が部分的に減っていき、治療の反応も悪いなどの悪影響がでてきます。

 

タバコを吸う理由や続ける理由は様々あるでしょうが、

一度立ち止まって本当に吸う必要があるのか、本数は減らせないか、

考えてみてもいいかもしれません。

 

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