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一般歯科
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こんにちは。 女性Dr.の奥窪です。
少しずつ暖かくなってきて、過ごしやすい気持ちのいい日々になってきましたね。
私事ですが、先日神戸で開催された小児歯科の勉強会に参加してきました。
表題は、”小児へのう蝕治療の基本と小児歯科領域における最近のトピックス” です。
大変ためになるお話しで、日々の小児の患者さんの臨床に役立てたいと思います!
さて、今日は歯の外傷で ”抜けてしまった歯の保存方法” についてのお話しです。
遊具等への衝突、人同士の衝突など……不測の事故で歯が抜けてしまった場合
脱落した歯を保存し、歯科医院に来院することになると思います。
乳歯が抜けてしまった場合は再植せずそのまま観察しますが、今回は永久歯が外傷で抜けてしまった場合のお話しです。
歯根膜(骨と歯を結合する組織)は乾燥に弱く、18分乾燥した状態にあると死んでしまうといわれています。歯が抜けてしまったら、乾燥させないように下記のいずれかに保存してください。そして、できるだけ早く歯科を受診してください。
牛乳:抜けた歯の歯根膜を生かしておくのに最適な身近な保存液です。牛乳は約6時間歯根膜を生かしておくことができます。
ネオ: ネオ製薬から出ているティースキーパーで、最も良い保存液です。24時間歯根膜を生かしておくことができます。
口腔内:適切な保存液が身近にない場合、口の中(唾液中)で保存していただいた方が、乾燥させるより歯根膜が残る可能性が高くなります。
水道水では、歯根膜が生き残るのは1時間が限度とされ、2時間経つと死んでしまいます(>_<)
事故で歯が抜けてしまったら、抜けた歯を保存液中に入れてなるべく早く歯科にいらしてください。
脱落した歯は通常、お口の中で元の位置に戻して固定します。
受診までの時間が短く、歯根膜が生きていれば、歯は元の状態に戻ります。
その後、神経の状態を確認し、必要があれば根の治療を行います。
*外傷を受けたら*
• 早期の歯科受診
早ければ早いほど歯や、歯の神経を残せる可能性が高くなります。特に脱離では2時間を境に成功率が大きく変化するとされています。
• 脱離歯の適切な保存
抜けた歯は、乾燥すると歯と骨を繋ぐ歯根膜が損傷され再植の成功率が低下します。受傷後速やかに牛乳や、歯の保存液中に歯を保存することが重要です。これらが手に入らない状態であれば、お口の中に歯を保存して受診してください。
• 経過観察
強い衝撃を受けた歯は、一見何もなくとも様子を見ていく必要があります。また、処置後も神経の状態などを継続的に見て、確認していきます。
当医院では、小児の患者さんの検診はもちろん成人の方の検診も行っております。
むし歯予防・歯周病予防には定期的な歯科への受診をおすすめです!