お口の話

チョコレートで疲れは軽減できますか?

チョコレートの原材料であるカカオ豆は、19世紀のヨーロッパでは
薬効を期待して薬として用いられてきました。

生のカカオ豆は原産地で発酵、乾燥させたのち輸出され、
その後、生産工場で焙煎、磨砕されます。
ここに砂糖を加えて成形したものがチョコレートであり、
油脂分を除去したのがココアです。
チョコレートの成分を考えると「カカオマス」と「砂糖」となり、
カカオマスには脂質成分と非脂質成分が含まれます。
この非脂質成分の中でも、
マグネシウムやテオブロミン、GABAはストレス軽減に効果があると報告されています。

マグネシウムは幸福感を高める働きのあるセロトニンの合成を助け、
ストレスに対抗する働きがあります。
テオブロミンはセロトニンの働きを助ける作用があり、
ストレスが軽減が期待できるとされています。
GABAには癒しやリラックス効果に関する報告が複数あり、
チョコレートがストレスを軽減する効果があるといわれているのは
これらの成分の効果に期待しているためです。

また、カカオの含有量の多いチョコレートでは脂質の過剰摂取の問題があったり、
利尿作用や興奮作用のあるカフェインも含まれていることから
食べる量や、食べ方は注意が必要です。

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