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一般歯科
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日中はまだ少し暑い日が続いていますが
朝晩は涼しさを感じるようになり、秋の訪れを徐々に感じられるようになってきました。
秋といえば読書の秋ですか?それともスポーツの秋?
やっぱり食欲の秋!という方も少なくないはず!
さて今日は食欲のために欠かせない味覚のお話。
味には「酸味」「苦味」「甘味」「塩味」「旨味」の基本味(五味)があります。
酸味は腐敗、苦味は毒物の信号となり、本能的に避けようとします。
一方、甘味は生きていくのに必要なエネルギー源となる糖分があることを知らせる味、
塩味は体液のバランスをとるのに必要なミネラルがあることを知らせる味、
旨味はタンパク質の存在を知らせる味で、本能的に好む味です。
※ちなみに「辛味」は舌や口腔内で感じる刺激、痛覚であり、味覚とは別物です。
基本的な味を判断する能力は、生まれつきもっていますがおいしいと思う味(嗜好)は
経験と学習によって獲得されます。
おいしさは味覚だけでなく、嗅覚、視覚、触覚など
さまざまな感覚器官をを通して脳に伝わった結果、記憶されます。
おいしさはその成り立ちから
➀生まれつきもつおいしさ
➁物心がつくまでに獲得したおいしさ
➂物心がついてから獲得したおいしさ に分けられます。
➀は前述した本能的に好むおいしさや必要な栄養素が欠乏した時に欲したくなる味です。
疲れたときに甘いものが欲しくなり、食べたときにおいしいと感じるのはこれにあたります。
➁は小さいころに繰り返し食べ、経験を積み重ねることで無意識のうちに刷り込まれたおいしさです。
おおよそ3歳までに決まる、とも言われています。
➂は経験や学習、情報、加齢による生理機能の変化などによって獲得したおいしさです。
苦手だったコーヒーが、大人になっておいしいと感じるのはこれにあたります。
実はおいしいと感じた時に出る脳内物質には依存性を生じるものがあり、
それが摂食意欲をエスカレートさせ「やみつき」となり過食につながることがあります。
本能的に好む甘味はこれに該当します。
一方旨味によるおいしさは、甘味ほど強いやみつきを生じません。
適度なところで食べるのをやめることができるおいしさです。
ですので、味覚を育てるためには小さいころに
素材そのもののおいしさに触れる機会をつくってあげると良いかもしれません。
決して、甘いものを与えないということではなく
食事を楽しみ、五感を使いながらおいしさの発見を繰り返し行っていくことが大切だと思います。
食欲の秋!旬の食材を味わいながら食育についても考えていけるといいですね。